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「アルゼンチンはどうして強いのか」-チーム付きの通訳として

(会報Argentina 第41号、2003年7月-(社)日本アルゼンチン協会)

アルゼンチンのサッカー代表チームが来る度にこの会報にいくつかの記事を書いてきたが、今回はチーム付きの通訳としての感想を述べたい。

私はアルゼンチンで生まれたがほとんどサッカーはやったことはなく、プロの試合は一度リバープレート(River Plate)のスタジアムに行っただけである。めずらしいことかも知れないが、アルゼンチン人だからといってみんなが熱狂的なサッカーファンだとは限らないのである。4年に一度行われるワールドカップが例外で、その時は国をあげてみんなが応援するのである。

日本に来て、仕事上何回か国際試合を観戦することができ、昨年のワールド杯のときにもコスタリカのリエゾンとして「臨戦態勢」にあったが、韓国で一次リーグ戦で敗退したため任務に付くことはなかった。

そして、今回キリン杯のため、あのSeleccionado NacionalがBielsa監督の下またやって来たのである。キリン杯は親善試合なので、関係者はリラックスしてくるのではないかと言っていたが、実際、近くでサポートする通訳としては初日から緊張の連続であった。再任された監督は、この機会にヨーロッパの一流リーグでプレーしている若手選手を調整するために通常の二日前現地入りを六日前入りに変更し、長期キャンプを実施したのである。毎日の訓練には様々なメニューがあり、偵察活動で得た情報をもとに毎日のように日本人選手を想定して厳しいトレーニングを行った。ガンバ大阪とセレッソ大阪の若手選手を借りてこうしたメニューを和歌山市の紀三井寺球技場で行った。

食事や健康管理も厳しく非常に規則正しい生活を送り、さすがにプロのチームというだけの心構えを実感した。通訳3人体制で対応に当たったが、並大抵の仕事ではなく、毎日のように色々な挑戦が突きつけられた。日本サッカー協会や一部の業務を委託されているジャパンスポーツプロモーションのスタッフも大変ハードな仕事に耐えた。良くあそこまでひとつ一つクリアできたなと今は感心する次第である。

約10日間の任務を終えて、私は体力的には疲れを感じていたが充実感の方が大きかった。やはり世界一流のチームに付いたということは誇りであり、実績であると感じている。彼等は、親善試合だと一度も思っていなかったように思える。はじめから、勝つことは当たり前であっても、ベストのチーム作りが目的だったのである。目的を果たし、Bielsa監督が率いるチームは南米予選や次の地域トーナメントやワールド杯に向かっているのである。
(写真:Solari,Saviola,J.Fernandez(マッサージ師),Placente, Heinze,Romeo選手らと。出発日、大阪帝国ホテルにて)

松本 J. アルベルト

 
 
 
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