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(会報Argentina 第43号、2004年1月-(社)日本アルゼンチン協会)
12月14日、横浜国際総合競技場で第24回トヨタカップが開催され、南米のチャンピオン、アルゼンチンの名門クラブチーム「ボカジュニアズ」と欧州チャンピオン、イタリアの「ACミラン」が対決した。
前半1対1になるが、後半で決着が付かず延長戦に突入する。規定に基づいて15分の延長戦を2回行うが、結果的にはPK戦になり、長い緊張の末ACミランを3対1で下したボカ・ジュニアズが、世界ナンバーワンの座に輝い
た。
ボカのカルロス・ビアンチ監督は、今回でトヨタカップ2回目の優勝を果たしたが(前回は2000年)、ベレスサーフィルにいたときにも優勝しており(1994年)、監督としてこのカップを3回制覇したことになる。
会見では、「3回世界一になったことは自分の自慢になる大事なことかも知れないが、私を愛してくれている人たちとこの喜びを分かち合いたいのだ。選手たちはほんとうに良くやってくれた。すべて彼たちのお陰である。そして、このタイトルは私の家族への贈り物でもあり、家族は私の全てだ。」というコメントをしているが、ブエノスアイレスでは、各メディアが試合と優勝祝いそのものだけではなくビアンチ監督の人柄やマネジメント能力を高く評価した。監督の戦略と戦術、リーダシップの発揮等を強調しており、数年前から大企業等からはマネジメントに対する講演の依頼が後を絶たないのである。忍耐強い性格でコツコツ一つ一つこなしていくというスタイルで世界最強のチームを築いたのである。また、チームの気持を一つにするため、みんなと区別なく良く話をするという。そして、試合当日、今回のように着替え室にモチベーションを高めるためにフレーズを貼る癖があるようだ。今回は、「細かいことを全部達成するためには忍耐が必要である。しかし、それこそが真の完璧に近づくためのヒントである」と書いてあったらしく、はじめは、選手たちは何を意味するのか分からなかったと言うが、そのメッセージが優勝という結果を導いたと関係者は話している
(NOTICIAS,2003/12/20)。
これで、ボカジュニアズはクラブチームとして世界トップレベルの水準に達し、経済誌等では、スペインのレアルマドリード、イタリアのACミラン、そしてブラジルのFCサントスに次いで4番目にランキングしていると報じている。ここ数年で経営を立て直したマクリ社長は、アグレッシブなマーケティングを展開しながら今後はアジアをはじめ世界的にボカのグッズやビデオ販売を予定しているという。トヨタカップでの優勝は経営基盤強化だけではなく、新しいビジネス展開へのチャンスでもあったようだ。
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