アルゼンチン、中南米と日本
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何を何のために輸入するのかという議論

 昨年からの経済回復でみられるように、輸出を伸ばすということは生産工程に必要な資本財や中間資財の輸入を増やすことでもある。今年の輸入額も昨年の 180ドルを超えるのではないかと亜国輸入業者協会(CIRA)は推計している。主要輸出産業のほとんどは外資系(自動車メーカーをはじめ主な工業事業体は9割が外資)であるが、生産拡大(海外のオーダーに対応するため)にはさらに近代的な設備や機械の入れ替えと、新しい生産技術の導入が欠かせない。アルゼンチンの場合、生産に必要なパーツの35%は輸入品で構成されている(ブラジルは18%なので、それだけ国内で調達できる工業力が存在するということである)ため、資本財等の整備は輸入に頼っている状態である。

  また貿易黒字はそう多くなく、債務を払っていない現状では限られた外貨をどのような輸入品に当てるのかという政策上の選択も必要になってくるのではないかとの指摘もあるが、輸入を増やして今まで停滞の道をたどってきた「国産産業」を育成すべきだと主張するものと、もう既に競争力を持っている産業に特化し、そこに必要な投資を維持・拡大する方がより良いという説がある。多数の専門家は国策で輸入を選択集中することは今のグローバル経済では困難であり、規制は逆に後を絶たない資金の海外流出を促進してしまう恐れがあると警告している。現実論として債務不履行状態になっている国が輸入を増やし、生産活動を活発化することは容易ではなく、追加の保証(信用)を要求している海外の供給業者に対応できるのは先進国に本社がある外資系企業のみであると関係者は話している。 (c)JAM

◇ メモ:CIRAによると、ここ50年間の輸入を品目別でみると75%は生産活動に当てられており(機械、原料、設備、農業用化学品、中間財、農業用殺虫剤・除草剤、ゴム、鉄等)残りの25%のみが一般消費向けだったと分析している(70年代後半や90年代には異常なペソ高で市場は輸入品で埋まってしまったという印象が強いが、それほどでもなかったのである)。2003/4の輸入をみても一般消費用の品目は1割にも満たない。2003年中、もっとも輸入されたのは、ミニバス(現地ではコンビというが、これが2億8千万ドル)、電力が約2億ドル、自動車部品が1億7千万ドル、トラクター用のブレーキ部品が1 億5千万ドル、穀物収穫機械が1億4千万ドル、携帯電話1億ドル、ゴムタイヤ8千万ドル等である。

 
 
 
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