アルゼンチン、中南米と日本
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中南米と日本?格差の違い

中南米からみると日本はとてつもない経済規模の大きい国である。メキシコやブラジル、そしてチリが最も日本との取引が多いが、日本から見るとこの地域全体の貿易(輸出入)は4%ぐらいにしかならない。また、日本の国民総生産GDPもブラジルやメキシコの5.5倍、アルゼンチンの22倍、チリの50倍になる。日本の輸出額約60兆円という金額だけでも中南米からみると大変な額である(同地域全体の累積債務より多い)。領土の面積から見ると確かに日本の何倍、何十倍もある国はたくさんあるが、日本の平均個人所得(約4百万円)からみても、中南米で高いメキシコやチリ(7千j台)でさえ日本の2割にも満たない(一割ぐらいは2?3国で後はそれ以下の所得水準である)。こうした事情もあって、アメリカやヨーロッパ、そして日本という先進国への移民が後を絶たないのである。

  近年の経済成長(平均4%以上)により中南米の失業問題が多少改善しているとはいえ、平均が8.6%であり(日本の倍以上)就業人口の約4割は貧困状態にある。上位一割の高所得者層がその国の富の48%(国によってはもっと多いが)を取得しており、下位一割はたったの1.6%の所得しか占めていない。専門家らによると今の貧困状態が10%程度改善するだけでも全体の成長率が1%増加し投資も5%増えると指摘しているが、公的部門の非効率、極端な格差やそれによる経済?産業構造で計り仕切れない利益を得ている業界や支配者層はそう簡単に健全な改革を認めないのが現状である。その結果、例外を除いて「制度的な改革」は中々大きな成果を出せないでいる。こうしたことも反映してか、メキシコやブラジル、アルゼンチン等では、外資や大手民間企業の幹部職員の年間給与水準は40万jを超えており(約5千万円)、安くとも3千万円を維持している。高学歴で高度な人材であるとはいえ、一般事務員の給与より20倍から30倍の格差である。

「MUSASHI」 2007年01月- 04月号第54号
(c) J.Alberto Matsumoto-IDEA NETWORK

 
 
 
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