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アルゼンチン食肉ミッション来日

松本 J. アルベルト(会報Argentina 第44号、2004年4月-(社)日本アルゼンチン協会)

アルゼンチンの牛肉と鶏肉の生産及び日本への輸出に対する現状と今後の見通しを紹介するため、農牧庁のクラウディオ・サブサイ次官補を団長として10数名の官民合同ミッションが先月来日した(同ミッションは先にマレーシアと香港を訪れており同じようなセミナーや商談会を実施した)。

滞在中農林水産省への表敬訪問や食料衛生管理当局との専門家間の技術ミーティング、商社や食料産業関係者との商談、スーパーマーケットへの視察等を行ったが、最も注目されたのが「アルゼンチン食肉セミナー:牛肉と鶏肉について」で、3月4日、東京商工会議所ビル4階の会議場で行われた(亜国大使館、米州開発銀行駐日事務所、日亜経済委員会の主催、大来財団の後援)。

当初の予定を大幅に超えて出席者が120数名となりアメリカやカナダのBSE問題や国内の鶏インフルエンザで新たな供給先を探しているという商社や食品メーカーの関心の高さを物語っていた。セミナーは、サブサイ次官のプレゼンテーションではじまり、その後専門的な観点からアルゼンチン農畜産品衛生事業団SENASAのエドワルド・コーエン・アラシ調査部長が講演した。民間からは鶏肉業者と牛肉業者を代表して各業界の現状と輸出動向を説明した。

セミナーの後、夕方大使館の大使公邸で試食会を行い、次の日は特に民間業者は商談会に参加し日本の企業からは高い関心とともにビジネスの引き合いもかなりあったと報告されている。           

■牛肉と鶏肉事情
牛肉:アルゼンチンは既にEUへ高級牛肉をヒルトン枠(約3万トンで2億ドルの売上を意味する)にもとづいて輸出しているが、今回のアメリカにおけるBSEの発生により、日本のように米国産の牛肉に対して禁輸措置を講じた国々への新規又は困難な市場への参入を目指して来日したのである。日本に生肉を輸出するには「口蹄疫清浄国」となる条件を満たしていなければならないため、現時点では、農林水産大臣が指定する施設での過熱処理された肉のみが対象になっている。その他の国々には「ワクチン摂取条件付き口蹄疫清浄国」として生鮮、冷凍等も輸出しているが、アルゼンチン政府は日本にも同じく柔軟な対応を求めたとされている。

 ●牛肉の生産は世界5位。年間1千百万頭が処理され250万トンの肉を生産。一人当たり消費量は60キロ。
  ●ほとんどが牧草による飼育であるが、飼料に関しては自国の穀物が殆どである。
  ●牛肉の輸出は年間20数万トンで4億5千万ドル相当。世界8位。輸出先:ドイツ、イギリス、米国、チリ、ブラジル等。

鶏肉:飼料は国内で調達し、鶏インフルエンザ又はニューキャッスル病とも無縁である。国内では胸肉の消費がメインで欧州向けの輸出も胸肉が主流であるが、日本の市場ではもも肉の需要が多いということで、日本輸出への期待も高い。

 ●年間生産は約90万トンで2003年の輸出は6万トン(5千万ドル相当)。主な輸出先:チリ、中国、ドイツ、サウジアラビア、南アフリカ等。国内一人当たりの消費量は約19キロ。
  ●生産者は生産拡大のために設備投資を積極的に行っており、生産プロセスの透明度を高めるためにバーコードによるトレーサビリティ・システムを導入している。            (c)JAM
(出所:牛肉のデータは2002年、アルゼンチン輸出振興局Export.Ar、INDEC統計局、ジェトロ等)

■それ以外の肉輸出
  Carnes no tradicionales al exterior
  アメリカのBSE、アジアでの鶏インフルエンザ等今までの供給元の衛生問題等によって今アルゼンチンには牛肉や鶏肉、豚肉以外の変わった肉の輸出にもチャンスが訪れている。

●馬肉:輸出国として世界1位。年間3万トンが輸出され、主な買い手はロシア、オランダ、フランス、そして日本で(1.700百トン)である。コレステロールが低く、タンパク質が多くかなり重宝されている。
●バッファロー:水牛のことで東部や北東部に約60.000頭が飼育されている。肉は絞まっているがかたいわけではなく、最近一部の高級レストランでグルメとして調理されている。
●キジ:イタリアが主な輸出先だが、スペインやベルギーでも消費量が高いため、月1.000トンも出荷しいている。
●ウサギ:9.000の飼育業者が存在しており現在認証された生肉が年間124トン輸出されているが2003年の数字だと230トンまで伸びている。主な市場はスペイン、オーストリア、ブラジルである。中国のウサギがEUで禁輸措置を受けたため、イタリアやスペインでの生産だけでは足りない状態にあるという。
●野ウサギ:繁殖率が高いため、5月から7月の間にあの広いパンパ大草原で狩りによって”出荷”される。昨年、約4.000トンがドイツをはじめ、オランダやフランス等に輸出されている。認定された22の肉処理場で解体され骨なしと骨付きに分類・加工され、ヨーロッパ諸国のスーパーで生鮮として売られている。
驕Bその他、脂が少なく健康にも良い(コレステロールがほぼゼロ)ダチョウの肉の生産にも関心が高まっており、年間2万羽の出荷も可能だとされている。(c)JAM

 
 
 
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