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松本 J. アルベルト(会報Argentina 第44号、2004年4月-(社)日本アルゼンチン協会)
日本の市場では緑茶以外にもたくさんの種類の混合茶が販売されている。ペットボトルでの消費はお昼のお弁当だけではなく若者の間では常に携帯している”必需品”の一つとなっている。
こうした市況の中、ハーブティー、健康茶の一つとして「マテ茶」も少量ながら輸入されているが、販売店舗もごくわずかに限られているため、一般消費者にはほとんど知られていないのが現状である。そのため、3年前からジェトロ(日本貿易振興機構)は、途上国の産業育成及び輸出促進事業の一環として、アルゼンチンのマテ茶生産者の日本輸出拡大を目的に試飲セミナーや展示会出展等によって支援してきた。この事業の最終年度を迎えるにあたり、現地生産・輸出業者と日本のインポーター及びバイヤーとのビジネスマッチングの場を提供するため、今回ジェトロはFOODEX JAPAN内の「Tea & Coffee Plaza」というお茶やコーヒーに特化した集中展示コーナーに、「ジェトロマテ茶ブース」を設置したのである。アルゼンチンとパラグアイのマテ茶生産者4社(各国2社)が来日し、3月6日から12日の間、専門家を講師にした勉強会をはじめ、日本市場の視察、FOODEXでの「マテ茶セミナー」の開催とブースでの応対・商談に積極的に参加したのである。
セミナーでは、日本での数少ないマテ茶研究学者である城西大学薬学部医療栄養学科食品学教室の和田政裕教授が「マテ茶の効能について」と題し、40名以上の茶業界関係者の前で講演した。その後、4社の商品アピールを含めた自己紹介が行われた。
●マテ茶の効能:Virtudes del MATE
一般論として気分転換、ストレス解消、鎮静効果、発ガン予防効果、胃潰瘍予防効果、動脈硬化・心疾患予防効果、血栓症予防効果、高血圧症予防効果、虫歯予防効果、アレルギー予防効果等。豊富なポリフェノールにカテキン類とフラボノイド類が多く含まれていることやカルシウム、鉄、マンガン、亜鉛等のミネラルの効果もある。興奮作用や眠気防止作用(覚醒作用)がある緑茶や紅茶に含まれている「カフェイン」とは異なった「テオフィリン」と「テオブロミン」という成分が入っているため、マテ茶は利尿作用で高血圧を予防し、強心作用で心臓病を予防、そして血行促進で女性の悩みの種である冷え性や冷房病を予防するために効果を発揮する。
●マテ茶の生産:Area de produccion del MATE
マテ茶は、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルを原産地とし、南米では日常的に飲まれている健康茶である。鉄分、カルシウム、マグネシウム等ミネラルやビタミンが豊富で現地では「飲むサラダ」と呼ばれている。肉食が多いアルゼンチンでもこのマテ茶(通常は容器にストローを入れて飲む)によって野菜不足を補っている。アルゼンチンは世界最大のマテ茶生産国で、世界の栽培面積のうち65%を占めており、次いでブラジルとパラグアイとなっている。
生産面積:190.000ヘクタール
年間生産:280.000トン
輸出量:約27.000トン(4割以上がシリア、ブラジル、ウルグアイ)
主要生産地:ミシオネス州のオベラ、サンイグナシオ、アポストレス(95%が25haの小規模農場)。50の加工工場があるが、大手3社が50%を占めている。 (c)JAM
■マテ茶ブース大盛況
3.200 visitantes al Stand de MATE (JETRO)
JETROのプログラム担当者によるとFOODEX4日間で約3200名の来場者がマテ茶を試飲し、商談も200件近くあった。健康食品サプリメントのメーカーや、アイスクリームのメーカーといった原材料として検討したいという飲料食品加工会社の関心も高かったようである。お茶専門の喫茶店や小売店からも、茶葉を検討したいといった話や、健康食品や輸入雑貨/食品を扱うような商社・卸企業が、ティーバッグの箱を検討したいということで「健康にいい」という部分に引かれて商談を行ったようである。いずれにしても、現地で加工瓶詰めしたドリンク式ではかなり難しそうで、やはり原材料としてのバルクか、ティーバッグ、インスタントマテの瓶などの完成品が有望視されている。
*出展者:エスタブレシミエント・ラスマリアス社(Paul Navajas氏)、ルイス・デモントージャ農業共同組合(Alfredo Kallus氏)、ラウロ・ラッツ(株)(Arnulfo SoleyとMirian Soley氏)、エスタンシアス・フリドリエッヒ・ドラックスマイヤー社(Peter Chripczuk氏)。
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